5つの専門領域

Our 5 major areas of study

コミュニティ活動支援プログラムCommunity activity support program

学部共通選択科目A

コミュニティ活動支援論

地域を基盤として生活する人々をとらえる視点を整理しながら、それらの人々が活動する際の諸課題を摘出し、課題解決のための諸方策について検討します。地域を基盤とした活動を「支援する」という発想やその背景について検討し、支援する仕組み・場・主体(行政・民間営利・民間非営利)を整理するとともに、それぞれの役割や機能等を考察します。その上で、自らも地域社会の担い手であるということに対する認識を深められるようにすることをめざします。

地域福祉論

本科目は、社会福祉・ソーシャルワークの前提となる価値や理念、思想を理解し、地域福祉の意義や可能性・課題について、事例検討等を通して理論と実践に対する理解を深めることを目的とします。地域福祉の基本的な考え方である人権尊重、権利擁護、社会的包摂について、欧米における歴史的展開を参照し、日本における社会的排除・社会的包摂を検討します。また、地域福祉の主体や対象、地域福祉の推進機関や実践方法、さまざまな福祉ニーズを有する人々の地域生活の支援やボランタリズムについて取り上げ、これからの地域福祉の可能性と課題を考察します。

地域生涯学習推進論

本科目は、地域を基盤とする生涯学習活動、とりわけ、社会教育の領域でなされる活動がどのように推進されているかについて検討します。非定型的教育と位置付けられ、担い手も行政のみならず、民間の営利・非営利の機関へと多様化し、「個人の要求」と「社会の要請」に配慮しつつ、現代的課題や地域課題等の解決にむけた継続的な学習機会の提供が求められている実態に対する理解を深めます。また、地域で展開される生涯学習活動を支援するために必要な視点と知識を体得することをめざします。

地域社会教育計画論I

市町村における社会教育計画が持つ意味や特性を理解することを目標とし、これまでの教育計画をめぐる議論を幅広く検討します。教育振興基本計画を始めとする実際の計画を取り上げながら、教育計画の内容について基礎的な解説を加えます。また、計画の策定・実施・評価といったプロセスの仕組みや、計画における社会教育施設の位置づけなどを重点的に取り上げ、教育計画と地域社会との関係、ならびに、地域づくりにおける社会教育の意義に対する理解を深めます。

地域社会教育計画論Ⅱ

本科目は、地域社会教育計画を、より具体的に理解することを目標として、社会教育行政と参加の制度、社会教育委員、社会教育関係職員、学習課題、調査、学習の形態・方法、学習支援者、評価について取り上げます。また、協働・参画を意識しながら、地域の課題解決や地域振興につながる学習プログラムを作成できるようになることをめざします。さらに、学習プログラムの作成に関係する、これまで市町村を中心として展開されてきた先進事例を検討します。

学部共通選択科目B

地域と教育専門職の社会学

本科目は、地域社会の形成や活性化に、教育専門職が果たす役割について理解することを目標とします。学校の地域貢献に対する社会的要請が高まる中、教員が児童・生徒のみでなく、広く地域住民の学習活動の支援に関わることが期待されています。この講義では、社会教育主事・司書・学芸員等の存在を視野に入れつつも、代表的な教育専門職として、学校教員を取り上げ、これまでの教育社会学での議論を参照しながら、地域社会との関わりからみた専門性について検討します。

地域図書館活動論

本科目は、地域のすべての人々の活動を、情報資源とその利用の点から支援している公共図書館のサービスの意義と実際について理解を深めることを目的とします。図書館サービスの意義を認識した上で、公共図書館の基幹サービスである、資料提供(閲覧・貸出サービス)、情報提供(レファレンスサービス)、利用目的別支援サービス(ビジネス支援、健康医療情報提供)、利用対象別サービス(児童サービス、ヤングアダルトサービス、高齢者サービス、障害者サービス)などの原理と方法を、地域への貢献という視点に基づいて学びます。

地域博物館活動論

本科目は、市町村立博物館のような比較的小規模な施設を取り上げ、地域社会で展開する博物館の活動について検討します。検討の対象は、公立博物館のみならず、企業や個人などが運営する民間の博物館や、博物館に類似する施設による地域活動も含めます。また、博物館による地域課題への対応について、学芸員の役割に注目しつつ理解することをめざします。さらに、ボランティア活動のように、地域住民が社会的活動をする場として博物館が持つ意義についても取り扱います。

地域福祉教育論

地域を基盤とした福祉教育に関する理論的・実践的蓄積について、特に社会教育施設を拠点として展開した教育・学習活動の実例を参照しながら検討します。その基礎として、地域形成と福祉教育との関連を強調してきた「福祉コミュニティ」「ボランティア学習」等の用語や、社会福祉と地域福祉の違い、福祉教育と教育福祉の関連等についても解説を加えます。また、自らも地域福祉の担い手であるということの認識の深化を図ることをめざします。

地域実習科目

地域実習E1

地域実習E2を意識しつつ、主として高齢者や障がい者を含んだ地域住民の活動を支援することに関係する事象・事例に関して、文献・情報の渉猟を基本にした予備的な調査を行います。また、適宜、キャンパス近郊地域において関係機関の見学実習を行ったり、関係者をゲスト講師として招聘したりして、実践に対する理解を深めます。さらに、基本資料集をまとめる実習を集団的に進めます。
実習30時間
講義15時間

地域実習E2

地域実習E1で扱った、主として高齢者や障がい者を含んだ地域住民の活動を支援することに関係する事象・事例に関して、特定の地域においてさまざまな活動をしている諸機関・団体・個人に密着して、活動の理念や経緯、活動の内容と方法、地域にとっての役割や貢献等についての知見を、実践的に深めます。標準的には、事前指導、現地での40時間程度の実習活動、事後指導で構成します。
実習40時間
講義5時間

地域実習F1

地域実習F2を意識しつつ、主として地域におけるNPOの活動・ボランティア活動やスポーツ活動を支援することに関係する事象・事例に関して、文献・情報の渉猟を基本にした予備的な調査を行います。また、適宜、キャンパス近郊地域において関係機関の見学実習を行ったり、関係者をゲスト講師として招聘したりして、実践に対する理解を深めます。さらに、基本資料集をまとめる実習を集団的に進めます。
実習30時間
講義15時間

地域実習F2

地域実習F1で扱った、主として地域におけるNPOの活動・ボランティア活動やスポーツ活動を支援することに関係する事象・事例に関して、特定の地域において様々な活動をしている諸機関・団体・個人に密着して、活動の理念や経緯、活動の内容と方法、地域にとっての役割や貢献等についての知見を、実践的に深めます。標準的には、事前指導、現地での40時間程度の実習活動、事後指導で構成します。
実習40時間
講義5時間

プログラム固有科目

NPO組織論

「新しい公共」の担い手と考えられるNPOについて、集団論を背景にしながら、血縁組織・地縁組織との違いを明らかにし、その組織行動原理や、役割、社会的意義について広く認識することをめざします。ボランティア活動との異同や、行政からの「まなざし」の意図についても紹介しつつ、NPOの制度化がもつ正負の意味などについても検討します。行政の補完として期待されるようなNPOの活動ではない、本来のボランタリーアソシエーションとしての意義について理解できるように、さまざまな事例を確認しながら検討します。

地域障害者福祉論

本科目は、障がい者が住み慣れた地域で質の高い生活を送る重要性とその実践のために必要な課題について学ぶことを目標とします。まず、「障がい」に関する考え方の変遷について紹介し、考え方の違いが支援の方法に及ぼす影響について理解します。また、日本の障害者福祉の現状とサービス、ならびに、北欧、米国や英国などの障害者福祉の現状を認識します。さらに、障がい者が地域で質の高い生活をしていく際の阻害要因について学び、課題と対策を検討します。

地域高齢者福祉論

本科目は、高齢者が住み慣れた地域で質の高い生活を送るために重要な実践と課題について学ぶことを目標とします。まず、これまで家族機能の一つとされてきた介護が、核家族化、少子高齢化を迎えた21世紀に入り、急激に社会機能へと変化してきた歴史とそれに伴う法改正について学びます。また、日本の高齢者福祉の現状とサービス、ならびに、北欧や米国の高齢者福祉の現状を認識します。その上で、現代の日本の在宅高齢者家族に大きな問題を投げかけている認知症、老老介護、介護殺人などの課題と対策について理解を深めます。

高齢者の心理学的理解

本科目は、地域社会において高齢者の社会的活動を支援するために必要となる、心理学的な側面に関する認識を深めることを目標とします。高齢者は受け身の生活をする存在としてではなく、さまざまな経験を保持している存在として捉えることを前提にして、いかに地域の活動に積極的に関わることができるかについて検討します。また、心理学・教育学における、これまでの高齢者に関する知見を紹介しつつ、ライフヒストリーに関係する事例を通して、高齢者の行動について学びます。

障害者の心理学的理解

本科目は、コミュニティで生活する障がい者の心理学的側面からの理解を深めることをめざします。まず、障がい全般について概観し、バリアフリーに関する基礎知識を学びます。また、近年増加している精神疾患について、アメリカ精神医学会の基準(DSM-Ⅳ)に基づき、抑うつ障害や神経発達障害、統合失調症スペクトラム障害疾患を中心に、事例を紹介し、その支援方策を検討します。

ボランティア活動論

本科目は、ボランティア活動の全体的把握に努めながら、ボランティア活動による人間形成に関して収斂させて検討します。ボランティア活動は、行政の領域では、まず厚生行政の範疇で捉えられてきましたが、文教行政が関心を示すようになったのは、1960年代頃からであり、その間の経緯や意図を、具体的施策を提示しながら学びます。また、学校教育における位置づけ、サービスラーニングという発想、社会教育施設での活動がボランティアに与える効果について考察した上で、災害復興ボランティア等との対比を行います。

地域スポーツマネジメント論

本科目は、経営学の理論と発想を基本にして、豊かな地域スポーツ活動のための条件整備を理解し、生涯スポーツの振興を図るための効率的・効果的な経営過程論について知識を深めることを目的としています。地域を基盤としたスポーツ活動は、豊かなスポーツライフのあり方を考える上で欠くことができないことを意識し、その変遷を主に政策的な観点から解説する。また、現状および問題点の多面的な検討を通して、地域スポーツの課題解決に求められるマネジメント力を養うことをめざします。

スポーツ指導論

スポーツは、自らが行うことだけではなく、観るスポーツもあり、関わり方は多様であることを意識した上で、スポーツをさまざまな形で実践していくためには、具体的な技術や戦略等だけではなく、スポーツを通して得られる教育的価値や文化的価値を広く享受できるような基礎的かつ広汎的な知識と教養を修得することをめざします。また、スポーツを多面的かつ実践的に指導するために求められる、哲学、倫理観・道徳観といった概念を理解するとともに、マネジメントに関係する実践知に関する素養を学習します。

コミュニティ人間科学特論J

本特論は、地域における健康福祉の理念とそのマネジメントに焦点を合わせます。とりわけ、自らが「地域住民」として、地域を「暮らしたい場所」とするための、住民参画と主体形成のあり方を理解するとともに、社会資源として地域健康福祉に参画していく基礎知識を修得することをめざします。また、さまざまな実践事例を紹介し、地域の多様なニーズや「制度の谷間」に関する問題を理解し、人が、自分が暮らしたい地域において、自分らしく健康に生きるためにどのように支え合ったらよいか、その理念と援助法を学び、ボランティア実践に必要な基礎能力を身につけます。

コミュニティ人間科学特論K

本特論は、学校体育と地域スポーツに焦点を合わせます。今日の多様な体育・スポーツに関わる現象を視野に入れながら、学校体育と地域スポーツの諸課題と両者の連携を整理し、生涯スポーツ社会のあり方を検討します。とりわけ、学校体育においては部活動の課題に関して、地域スポーツにおいては総合型地域スポーツクラブの問題を取り上げます。また、学校体育と地域スポーツの連携の諸事例を参考にしながら、現状分析を行います。

コミュニティ人間科学特論L

本特論は、自ら主体的に事業を創り出し、社会に変革を起こす姿勢、すなわち「アントレプレナーシップ(起業家精神)」に焦点を合わせます。地域における経済活動においては、組織に雇われて働くだけでなく、営利・非営利を問わず新規に起業したり、組織内で新しい事業を起こすといった能力を有する人材が必要であることを意識した上で、起業の意義や方法、起業や起業家の具体的な事例を学習します。また、起業がキャリア形成の有力な選択肢であることについての理解を深めます。

コミュニティ人間科学特論M

本特論では、企業と地域社会との関係に焦点を合わせます。企業が、事業活動を通して、自社の利益を生み出すとともに、雇用を生み出したり、資源を活用したりして存在していることを意識し、地域社会との関係が重要であることを学習します。具体的には、企業の社会的存在としての意義に対する理解を深めることをめざして、企業が地域社会の問題をどのように解決し、どのように価値を創造し、共生しているのか、企業の地域社会における具体的な取組事例を考察します。