5つの専門領域

Our 5 major areas of study

子ども・若者活動支援プログラムChild / youth activity support program

学部共通選択科目A

子ども活動支援原論

子どもは、家庭や地域社会において大人や社会からの支援を受けながら、個人としてまた社会の一員として成長・発達し、人間関係を築き、さまざまな活動に参加するようになっていきます。本科目では、公的統計や調査報告などの資料・データを用いながら、子どもの成長・発達及び活動の様子と大人や社会による支援の様相に関する学習を行い、それらの特徴と課題についての理解を深め、課題解決の方策を探る力を修得することをめざします。

青少年活動支援原論

情報化の進展や脱地域化が進む現代社会における青少年の行動上の特性を理解するとともに、青少年が抱える現状と課題を諸調査のデータを提示しながら把握することをめざします。児童・生徒間の友人関係、SNS上でのトラブルや対人関係に悩む学生の増加など、青少年期特有の心身の状況を把握するとともに、他者と協働しながら行動し、共通の目標を成し遂げることの意義についても考察し、行政施策とともに民間団体の支援活動も視野に入れながら、青少年の自律的な活動を可能にする方策を検討します。

地域と子どもの成長

本科目は、子どもの健やかな成長を支える地域社会の役割とは何かについて検討します。地域における子育て支援について、幼稚園・保育所、学校といった機関の役割、法制度上の規定についての基礎的な知識をもとに、それらが十全に機能するための条件について検討を加えます。また、行政機関やNPO等の地域における子育て支援の担い手とその手法、ならびに、活動時間空間等の特徴についても検討します。さらに、地域の教育力の再生・向上のための方策について、先進的な具体事例に基づいて考察します。

子どもの発達と健康

子どもをめぐる環境が急速に変化する中で、子どもの発達と健康についての諸問題が生起しています。本科目では、どのようにすれば、子どもの健全な発達が保障でき、健康に育ち生活できるかについて検討を加えます。子どもの存在がどのように考えられてきたか、子どもの発達とはどのように捉えることができるのか、心理学的・医学的な側面と社会的な側面とから、諸統計・調査結果を提示しながら、また、国の諸施策に言及しつつ解説を加えます。

子どもの心理学的理解

本科目は、社会文化的存在としての人・子どもに着目しながら、家族および地域のさまざまな関係性の中で、子どもがどのように発達していくのか理解することを目的とします。具体的には、誕生から青年期までの発達を扱います。また、人が発達していく中でさまざまな躓きを経験することもあることから、各年齢における、躓きのありようや、それに対する支援のあり方についても学びます。

学部共通選択科目B

幼児教育者支援論

本科目では、幼稚園教諭・保育士・保育教諭といった、伝統的な幼児教育者に対する支援のあり方を取り上げるのではなく、地域社会で生活する人々が、幼児に対する教育的取り組みができるようになるための支援のあり方を学ぶことを目的としています。また、そうした人々が、幼稚園教諭・保育士・保育教諭といった専門家と、どのように連携・協働すればよいか検討するとともに、そうした連携・協働を推進するための活動に関する理解を深めることをめざします。

青少年活動支援施設論

豊かな自然環境における集団宿泊生活等を通じ、青少年の多様な体験活動の場や機会を提供する青少年施設の現状と課題を理解することをめざします。厳しい財政事情のもと青少年施設数は減少傾向にあり、いわゆる青年の家や少年自然の家など、青少年の活動を支援する多様な施設を取り巻く環境は大きく変化し、運営の見直しが求められています。そうした中で、施設機能の効率化、学校との連携の推進、立地条件を生かしたプログラム開発、ボランティアの活躍の機会の充実や指定管理者制度の導入など、行政の取り組みを踏まえながら、今後の青少年活動を支援する施設のあり方を学習します。

子ども・若者読書支援論

児童文学と絵本を中心に、日本における子どもの本の生成の過程と時代に沿って、ジャンルごとの特徴を学びます。その上で、グループディスカッションやビブリオバトル、ブックトークなどにおける、読書支援の実際について理解することをめざします。また、本そのものの理解と、子ども・若者にとっての読書行為に対する認識を深めることで、読書の支援者として、本の持つ力を最大限に活かし、一人一人の読書要求に柔軟に対応できる力を獲得します。

青少年活動支援団体論

青少年活動を支援する団体の種類、役割、使命など歴史的経緯や設立の背景を理解するとともに、団体活動の現状と課題を考察します。青少年活動支援団体において、若年人口の減少、就学人口の増加、勤務形態の多様化、地域連帯意識の変容、指導者の高齢化や活動資金の不足等の問題が存在することを理解するとともに、まちづくりや地域おこし等の分野で、近年、充実した活動を実践している事例を取り上げ、団体活動の実態を把握することをめざします。また、代表的な団体の意思決定の仕組みや専門的職員の養成・配置・研修、活動支援の原理などについても学習します。

地域実習科目

地域実習A1

地域実習A2を意識しつつ、子どもの活動を支援することに関係する事象・事例に関して、文献・情報の渉猟を基本にした予備的な調査を行います。また、適宜、キャンパス近郊地域において関係機関の見学実習を行ったり、関係者をゲスト講師として招聘したりして、実践に対する理解を深めます。さらに、基本資料集をまとめる実習を集団的に進めます。
実習30時間
講義15時間

地域実習A2

地域実習A1で扱った、子どもの活動を支援することに関係する事象・事例に関して、特定の地域においてさまざまな活動をしている諸機関・団体・個人に密着して、活動の理念や経緯、活動の内容と方法、地域にとっての役割や貢献等についての知見を、実践的に深めます。標準的には、事前指導、現地での40時間程度の実習活動、事後指導で構成します。
実習40時間
講義5時間

地域実習B1

地域実習B2を意識しつつ、若者の活動を支援することに関係する事象・事例に関して、文献・情報の渉猟を基本にした予備的な調査を行います。また、適宜、キャンパス近郊地域において関係機関の見学実習を行ったり、関係者をゲスト講師として招聘したりして、実践に対する理解を深めます。さらに、基本資料集をまとめる実習を集団的に進めます。
実習30時間
講義15時間

地域実習B2

地域実習B1で扱った、若者の活動を支援することに関係する事象・事例に関して、特定の地域においてさまざまな活動をしている諸機関・団体・個人に密着して、活動の理念や経緯、活動の内容と方法、地域にとっての役割や貢献等についての知見を、実践的に深めます。標準的には、事前指導、現地での40時間程度の実習活動、事後指導で構成します。
実習40時間
講義5時間

プログラム固有科目

子どもの貧困と社会的ケア

「子どもの貧困」は、子ども家庭福祉(児童福祉)の重要課題でしたが、近年、その状況は、より深刻化しており、解決に向けての本質的なアプローチは、制度的・社会的に未だに不十分です。本科目では、「子どもの貧困」の持つ構造的課題、貧困の「連鎖」の防止、コミュニティレベルでの対応策としての取り組み、拠点型福祉施設における生活支援を含むケアの現状と課題を理解することをめざします。また、社会的養護・社会的養育を中心とした今後のケアのあり方、地域におけるソーシャルワーク展開の課題と可能性についても、事例を通して学習していきます。

フリースクール論

学校教育制度以外のオルタナティブ、インフォーマルな教育に対する理解を深めることをめざします。フォーマルな学校教育制度が確立し、学校化社会と呼ばれるほど学校教育の価値観が社会の隅々にまで浸透しているが、一方でそのあり方に対する批判も、20世紀後半には『脱学校論』を始めとして展開され、各地で学校教育に対するオルタナティブな試みが実践されています。本科目では、そうした試みの一つであるフリースクールを中心に、日本や欧米におけるオルタナティブスクールのあり方や地域における実践、その思想的背景について検討します。

次世代育成支援行政論

少子化に伴う子育て環境の充実が求められる中、企業を含め社会全体で取り組むべき方策を視野に入れ、行政施策の実情を把握し、今後の次世代育成支援策のあり方を考察します。次世代育成支援法の意味を理解し、1990年の「1.57ショック」以降、これまで行われてきた子育て支援のための行政の取組みについて、事例に基づいて、課題と方策を検討します。また、学校教育との連携や働き方改革などにも触れ、放課後対策や家庭教育支援として、行政が取り組むべき施策の一環としての意義を把握することをめざします。

子ども体験活動論

本科目は、子どもの体験活動の総体を視野に入れて講義を進めます。子どもを取り巻く自然環境・社会環境の変化により、子どもの体験活動、とりわけ直接体験活動の機会が減退しているという事実を、調査データ等によって把握します。また、直接体験活動が重要であるという主張をしている各種審議会等の文書を紹介し、現実とそれへの対応・対策の実際について検討します。さらに、子どもの成長・発達における体験活動の意義と実際について、幼稚園・保育所などで行われている活動も紹介しながら検討します。

青少年自然体験活動論

学校外活動として行われる体験活動の重要性について、特に自然体験活動に焦点を合わせて理解することをめざします。自然体験活動の狙いとする自然環境の厳しさを理解し、敬意と畏怖の念を養うとともに、自然の有効活用により、自然の魅力を認識する感性の涵養、自然体験活動プログラム立案の際の留意点、安心・安全な自然体験活動を可能とする運営のあり方や指導の実際を学びます。また、国立青少年教育施設で行われている1週間以上にわたる長期キャンプの実例を踏まえながら、自然体験活動の効果と意義を考察します。

青少年文化芸術体験活動論

学校外活動として行われる体験活動の重要性について、特に文化体験活動と芸術体験活動に焦点を合わせて理解することをめざします。日常生活で行われる家事や伝統的作法を知る生活体験、世代間交流や昔遊びなど、他者との関わりを意識した集団体験、勤労の尊さを知り人間関係能力を高める就業体験、外国人との交流による異文化体験、創作意欲の向上を図るものづくり体験など、子どものころの体験とおとなの行動との関連性についての調査結果を踏まえ、青少年教育施設で導入している多様な体験プログラムや施設運営の工夫を確認しながら、文化体験活動と芸術体験活動の効果と意義を考察します。

子ども家庭福祉論

本科目では、次代を担う子どもたちの福祉(しあわせ)とは何か、子どもの育ちの保障、家族の支援に社会的な取り組みがなぜ必要かを考えることをめざします。子どもや家族が抱える福祉ニーズを社会的背景と文脈の中で捉え、事例の検討を通して、子ども家庭福祉の前提となる福祉観、子ども観、支援観を醸成します。また、多様な福祉ニーズを抱える子ども(0歳~18歳)とケアから離れた若者(ユース)世代、その家庭を支援するソーシャルワークの枠組みと実践に焦点を合わせ、福祉サービスを体系的に学ぶ。さらに、子どもの権利保障の取り組みの意義とそのあり方、子ども虐待防止などについて学習します。

青少年スポーツ活動論

本科目は、生涯スポーツ社会の基礎的かつ幅広い知識と教養を身につけるために、青少年のスポーツに関する諸問題を理解するとともに、常に課題解決策を求める能動的な取り組みができるようにすることを目的とします。スポーツが、青少年の心身の健全な発達を促し、特に自己責任、克己心やフェアプレーの精神を培うとともに、仲間や指導者との交流を通じて、青少年のコミュニケーション能力を育み、豊かな心と他人に対する思いやりの心を育てることに貢献することを認識することをめざします。

コミュニティ人間科学特論A

本特論では、学校と地域の関係に焦点を合わせます。明治時代には、地域の学校として、住民の生活と密接に関係していた学校(特に小学校)は、学歴社会の様相が濃くなる中で次第に地域との関係が希薄になっています。今日、学校が地域との連携を求める諸施策が矢継ぎ早に打ち出されていますが、それらについて理解するとともに、その背景にある学校の役割の変化、教員のあり方の変化などについて、地域の社会的機関という観点から認識します。また、具体的な事例を取り上げ、理解を深めることをめざします。

コミュニティ人間科学特論B

本特論では、記録資料の中に登場する子どもに焦点を合わせます。例えば、記録資料の一つである児童文学は、おとなが子どもに向けて書いたものであることから、そこには、対読者意識としての「子ども観」が現れます。また、読者として子どもを意識していない一般の小説の中にも子どもは登場し、そこからも作者の「子ども観」を読み取ることができます。こうした記録資料における「子ども観」の概要を理解するとともに、「子ども観」を記録資料から読み解く手法を学ぶことをめざします。

コミュニティ人間科学特論C

本特論では、ネット空間と集団に焦点を合わせます。現代社会を生きる若者にとって欠かすことのできない存在である、インターネットを介したコミュニケーション、すなわち、サーチエンジンやSNS、ネットゲームなど、ネット上の枢要なサービスに関して、コミュニケーションとの関係に基づいて学習する。また、地域の情報化についても取り上げながら、どのようにすればインターネット上のコミュニケーションが負の方向に進まず、人間の創造的行為を導き、地域の社会生活の基盤構築に資するかを考察することをめざします。

コミュニティ人間科学特論D

本特論は、障がい児の教育に焦点を合わせます。障がいのある子どもを、学校教育のみならず、家庭教育の領域や社会教育においても、特別な存在として考えるのではなく、地域社会の一員として捉えた上で、現在のみならず将来においても、地域社会の重要な構成員として活動できるような基礎的な能力を獲得することが必要であるという立場から、その環境をどのように整えれば良いのかを検討します。また、障がい児の教育に関する思想、教育の制度、教育の内容や方法などに関して、多面的に学習します。