コラム

Columns

Vol.2

オープンキャンパス地域活動事例研究
「若者と自治体の連携による地方創生」より
NPO法人牟岐キャリアサポート 代表 大西 浩正氏

私は、もともと徳島県庁の職員で5年ほど前は教育委員会の政策担当をしていました。その頃グローバル人材育成に観点から、海外大生をはじめ全国各地の大学生が運営する高校生対象とした国際系プログラム「HLAB TOKUSHIMA」を誘致しました。このプログラムのスタッフの一部が、継続的に牟岐町を支援したいと考え、学生NPO法人「ひとつむぎ」を設立されたのです。
徳島県には消滅可能性集落が多く、私たちが活動する牟岐(むぎ)町も人口4,000人ほど。こうした過疎地では児童生徒数の減少に伴う教育上の課題が発生しています。
ひとつむぎの主な活動に、中学生対象のキャリア教育プログラム「シラタマ活動」があります。牟岐町の子どもたちは、固定された人間関係の中で育つため、自分の意見をしっかりとまとめて他者に伝えるのが苦手です。そこで、よそ者の大学生が中学生に近い目線で併走し、地域の方を巻き込むイベント等を実現させていく中で、論理的に考え行動する力を養っています。

また、高校生には毎月「ローカルハイスクール」というプログラムを開催しています。これは「牟岐町は高校がないので、高校進学後も集まれる場が欲しい」という中・高生からの要望で始めました。春と夏に1泊2日のキャンプを行うのですが、このプログラムに参加した先輩たちがセミナーの講師を務めるなど、よい循環が生まれていると感じます。
    今後は、若者をふるさとに引き止めるのではなく、離れてしまうことも前提にしたうえで、「生まれ育った」あるいは「活動で関わった」地域とつながりを持ち続けるような関係を育んでいきたいと考えています。
    人口統計の上では増えないかもしれませんが、困った時に力を貸してくれるような「関係人口」をこの町に吸引していきたいです。皆さんもコミュニティ人間科学部の「地域実習」を通じて、ぜひ牟岐町の「関係人口」の一員になってください。

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